ドライラミネートのメリットとデメリット

20241011 #コラム

ドライラミネート加工とは

汎用性と接着強度に優れた加工方法

ドライラミネートは有機溶剤で希釈した接着剤を基材表面に塗り、乾燥炉で溶剤を蒸発乾燥させ、別の基材と貼り合わせる加工方法です。乾燥させてから貼り合わせるため、“ドライラミネート”と呼ばれています。汎用性が高く、接着強度に優れた加工方法で、スナック菓子やレトルト食品、冷凍食品、ペットフード等々の生活用品はもちろん、アルミニウムや、銅箔などの基材にも使用でき、耐熱性や耐薬品性が求められる包材などの加工にも広く用いられています。

ドライラミネートのメリット

多種フィルムの組み合わせが可能

ドライラミネートは汎用フィルムから、特殊フィルムまで様々なラミ構成に対応。軽包装、ハイレトルト、特殊内容物など、あらゆる製品において接着強度、ラミ性能を確保します。

透明性に優れる

ドライラミネートは透明性に優れ、様々なデザイン(イラスト・柄)にも対応し、美しい外観と機能性を実現します。

接着剤の選択肢が多く様々な構成に対応

ドライラミネートはノンソルと比較して、接着剤の選択肢が、種類・歴史・実績の観点からも多く、接着剤の選定次第で、耐熱、耐油、耐薬品性等、様々な用途や構成に安定して対応できます。

ドライラミネートのデメリット

残留溶剤臭に注意する必要性がある

有機溶剤を使用して加工をするため、残留溶剤臭に注意が必要です。エバーコートでは、ガスクロマトグラフィーでラミネート後の臭気測定を行い、要望に沿った対応を心がけております。

エージング工程が必要。

ラミ強度を担保するために基本的にエージング工程が必要となります。※エージングとは、37℃~42℃程度の温度に調整された管理室に一定期間保管することで接着剤の硬化を促進し、強度を確保する工程のことです。

フィルムの厚み、精度が要求される

乾燥工程があるため、軟化点の低いフィルムは熱による収縮、変質がおきるリスクがあります。そのため、ドライラミネートで使用する基材は、一定の厚み、精度が要求されます。エバーコートではフィルムの指定がある場合でもご希望をもとにご提案させていただきます。

ドライラミネート加工実績と代表的構成

主なドライラミート加工実績品目例

■ALレトルトパウチ(カレー、保存食、豆乳ホット充填‥)

■ボイル、セミレト包材(弁当総菜、バスター‥)

■台紙、深絞り(ハム、ソーセージ、蒲鉾‥)

■AL蒸着、AL箔袋(飲料品、スナック菓子、化粧品、薬品、アルコール含ウエットティッシュ‥)

■水物(スープ、出汁、豆腐、蒟蒻‥)

ドライラミネート加工方法・代表的構成

エーテル:OP・PET/CPP(原紙620mm以上・原紙600mm未満)、OP/OP

エーテル:OP/LL(冷凍)

エステル:PET/PET

エステル:NY・PET/LL・CP(ボイル用途98℃以下)、OPP/LL(ボイル用途98℃以下)

蒸着構成:PET・OPP/VMCP(透明・アルミ蒸着)

セミレトルト加工:NY・PET/CP(原紙500mm巾以上、19℃以下)

レトルト加工:NY・PET/CP(原紙500mm巾以上、120℃以上)

紙関係:紙構成(エーテル)、(原紙500mm巾以上)

AL関係(耐熱対応)、PET/AL/NY/CP(原紙500mm巾以上)

ドライラミネートサイズ等

サイズ(ドライラミネート)

エバーコートのドライラミネートは基本の対応幅は300mm~1,300mm(300mm以下は「部分貼り」等で対応可)。

ラミ構成(ドライラミネート)

エバーコートのドライラミネートは食品、雑貨、アルミ、蒸着、レトルト、ボイル全般対応可能です。

巻取部径(ドライラミネート)

エバーコートのドライラミネートは800巾(500kgまで)

ラミネートのご相談はエバーコート株式会社

ドライラミネートなら「エバーコート」へ

ドライラミネート部門は主力事業として50年以上の歴史を誇り、汎用フィルムから特殊フィルムまであらゆるラミネートに対応可能な優れた設備と高度な技術を兼ね備えています。スケールメリットを活かした生産力で、緊急なご依頼にも真摯にご対応させていただいています。ドライラミネート、ノンソルラミネートでお困りの場合はぜひエバーコート株式会社へご相談ください。

この記事を企画・執筆した人

エバーコート株式会社

この記事は、エバーコート株式会社が企画・執筆した記事です。
食品プラスチックフィルムのラミネート加工(ドライ・ノンソル)をテーマにお役立ち情報や会社情報を発信しています。

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